兵庫県立淡路景観園芸学校の研修会及び工場見学会

  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

日 時:令和3年11月29日(月)

場 所:兵庫県立淡路景観園芸学校/兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科

    株式会社北淡建設北淡路生コン

 

参加者:15名(学生13名、教員2名)

 

 

兵庫5ブロック青年部では、一般の方にもっと生コンクリート業界のことを知ってもらい、そこから新しい人材の確保につなげようと、各ブロックの学校等に声を掛け、工場見学等の案内を行っています。

今回の研修及び工場見学会は、この活動の第一回目として実現しました。

 

兵庫県立淡路景観園芸学校は、全国で初めて「景観園芸」という学際的学問分野を掲げて平成11年に開学した教育研究機関で、平成21年度には一部が兵庫県立大学の大学院として移行しました 。

淡路島の山の上、淡路花さじきの近くに緑に囲まれた13ヘクタールに及ぶキャンパスがあります。

 

 

景観園芸とは生活・造園・園芸・土木・建築、そして産業という本来一体となって生活空間を形成するためのさまざまな分野に互いの関連性を取り戻し、まちづくりを経済性優性のものでない、自然や風土を見つめ直し、新しい社会における人々の豊な暮らしのあり方を創造する文化的行為として位置づけようとする新しい学問分野です。

 

まず、学校内の視聴覚室にてコンクリートの基礎的なことを学ぶ研修会を行いました。

会場への誘導等を兵庫5ブロック青年部がサポートし、当協組の技術部中村氏が講師を務め、パワーポイントを用いて材料や配合、設備や試験等について学習して頂きました。

講習終了後の質疑応答で、透水性コンクリートについて、使用の現状や購入方法等の質問がありました。

 

 

次はバスに乗り、株式会社北淡建設北淡路生コン工場へ移動し、工場見学を行いました。

 

 

到着後、試験室にて工場担当者からの挨拶と、見学の際の注意事項等の説明がありました。

 

試験室に入り、まずは使用骨材を確認していただきました。

ここでは「使用骨材により仕上がりのコンクリートの色が変わりますか?」等の質問がありました。

 

各材料を試験練りミキサーへ投入し、徐々に練り上げられるコンクリートに興味津々の学生達、いよいよ試験の体験です。

まずは工場関係者がスランプ試験と空気量試験のお手本をみせました。

 

 

最初はみんな遠慮気味でしたが、ほとんどの学生に体験をして頂けました。

きれいにスランプコーンを引き上げる難しさを体感し、笑顔もこぼれて楽しそうにされていたのが印象的でした。

空気量測定の際も、その原理に質問が出ていました。

また、上面をならす作業も難しいのですが、すぐにコツをつかんで上手にならせていたので感心しました。

 

 

 

供試体の圧縮破壊試験は、通常は28日目に破壊試験して呼び強度を確認するのですが、教員からのリクエストにより、1週、2週、3週目の強度発現も見て頂きました。

 

続いては工場設備の見学です。

材料の受け入れ設備から順を追って見学していきます。

なんと材料を運搬するための傾斜ベルトコンベアーを歩いて登りたいとのリクエストも。

ヘルメットを被り安全に配慮して上まで登って頂きました。

 

 

バッチングプラントは頂上のターンヘッドから貯蔵瓶、計量器、ミキサ(練混ぜ機)、ホッパーと見学しました。

バッチングプラントをコントロールしている操作盤の見学では、たくさん並ぶモニターや、計器類に興味津々の学生達、次々と出る質問に工場関係者が丁寧に受け答えをしていました。

 

最後に、これも初めてのリクエストだったのですが、ミキサー車のドラムの中を見てみたいとのことで、ドラムの点検口を開けて見て頂きました。

次々にドラムをのぞき込み、中には声を出して反響を楽しんでいる学生さんもおられました(笑)

 

 

 

今回の研修及び工場見学会は、学生達が勉強している分野に「生コンクリート」をどう活用出来るかという視点からの質問が多かったことからもわかる通り、非常に充実したものとなりました。

また、いつもと少し違った切り口の見学会は、兵庫5ブロック青年部にも良い刺激となりました。

兵庫5ブロック青年部では、今回の様なイベントを各ブロックで積極的に行い、一人でも多くの人がこの業界へ就職したくなるような活動を行っていきます。

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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