西日本高速道路ファシリティーズ㈱による和泉生コンクリート㈱見学会

  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 11.住み続けられるまちづくりを
  • 17.パートナーシップで目標を達成しよう

日 時:2021年12月17日 13:00〜

場 所:和泉生コンクリート株式会社

参加者:西日本高速道路ファシリティーズ株式会社 若手社員12名

 

 

今回の見学会のきっかけは、当協同組合の生コンさんレポートです。

和泉生コンクリート㈱の掲載回(https://www.osaka-kouiki.or.jp/news/499/)に

「近隣の教育施設からの工場見学、職業体験、一般企業の工場見学の受入や清掃活動に積極的に取り組まれ、地域のお祭りの復活にも協力され、雪本社長はその手腕を大いに発揮されています。」

という一文があり、それが西日本高速道路ファシリティーズ株式会社(以下「ファシリティーズ」)の担当者の方の目にとまり、雪本社長に連絡をして下さったことで今回の見学会が実現しました。

これは、「生コンクリート業界を他業種・一般の消費者に知ってもらいたい!交流の機会を創るきっかけをつくりたい!」という気持ちで生コンさんレポートを掲載しているホームページ担当者にとって、とても嬉しい出来事です。

これからも、生コン業界と他業種・一般消費者の方の架け橋になれるよう精進していきます。

 

 

では見学会の話に戻ります。

まず初めに会議室で雪本社長の挨拶及び経歴説明がありました。

話題はテーブルの上のコーヒー(ウルトラファインバブル水と氷を使用)に移り、マイクロファインバブルについても軽く説明がありました。

次に、大阪広域ホームページの「どんな活動をしているの」の動画を視聴し、生コンクリートの製造過程を確認、見学時の注意事項を説明した後2班に分かれて出荷室と工場内の見学に移りました。

 

 

場内見学の次は、試験室に移動しました。

ここでは試験課の職員2名がサポートに付きながら、スランプ試験の実技体験をして頂きました。

 

 

見学・実技体験を終え休憩を挟んだ後、ウルトラファインバブルについて雪本社長の本格的な講義が始まりました。

ファインバブル水の中に鉄の釘をいれると黒錆(酸化膜)が発生します。

この黒錆はマグネタイトとよばれる物資で赤錆の発生や腐食を抑制する性質があります。

この性質に着目し、大阪兵庫工組ではワーキンググループを作り、マイクロファインバブルで錆びない鉄筋コンクリート(RC)の実現を目指し研究を進めている旨の説明があり、ファシリティーズの社員の皆さんは皆興味深く講義を聞いておられました。

 

 

最後に、参加した社員の皆様から一人ずつ感想の発表があり見学会は無事終了しました。

 

 

余談にはなりますが、女性が被っているヘルメットの後頭部の形が男性用と違うことに気がつき、休憩時間にお話を伺いました。

ファシリティーズから支給される女性用のヘルメットは、髪の毛を後ろでくくってもヘルメットがしっかり被れるよう特別に加工してあるそうです。

確かに「仕事の時に髪が邪魔になるから後ろで束ねているとヘルメットがかぶれないので困った」という話は聞いたことがありましたが、そこに配慮したヘルメットを初めて見ました。

この様な配慮は作業ズボンにもあるそうで、しゃがんだ時に背中が見えないように工夫がされているそうです。

男性基準で作られたものを女性が身につける際、ただサイズを小さくするだけでは身体的特徴の違いから様々な不具合が生じます。

その不具合が気になり仕事に支障が出たり、トラブルや怪我・事故に発展する可能性もあります。

小さなことかもしれませんが、その様な不具合に着目して、女性でも使いやすい仕様のものを提供しダイバーシティマネジメントを進めているファシリティーズは、さすが日本を代表する企業だと感心しました。

 

 

ダイバーシティ(Diversity)とは、直訳すると多様性という意味です。

年齢、性別、人種、宗教、趣味嗜好など様々な属性の人材を雇用し、組織の生産性や競争力を高める経営戦略として認知されています。

そして、単に多様な人材が集まっているだけでなく、互いの考え方の違いや個性を受け入れながら、ともに成長することを「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性を受け入れる)」と言います。

 

和泉生コンの雪本社長も、「化粧品会社の研究員→生コンクリート工場の社長→マイクロファインバブルの研究者→研究成果を生コン業界に応用」というなんともダイバーシティな経歴を現在進行系で体現なさっています。

 

今回は建設業界における交流だけでなく、建築業界における偉大な新技術への期待と、性別や職業・年齢にとらわれず皆がイキイキと働ける環境がどんどん広がっていく予感を身近に感じた見学会でもありました。

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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