2022年8月30日大阪広域生コンクリート協同組合は、枚方寝屋川消防組合との消防用水に関する協定を締結し調印式を執り行いました。
始めに枚方寝屋川消防組合消防司令 中村氏から、今回の協定締結に至った経緯の説明等がありました。
その後、枚方寝屋川消防組合消防長 藤中氏と当協同組合理事長木村が協定書に署名をし、両名からの挨拶を経て調印式は終了致しました。
藤中消防長のご挨拶の中で、阪神淡路大震災・津田山の火災のお話がありました。
平成7年に起きた阪神淡路大震災では、神戸市長田区に応援に行かれたそうです。
いたるところで大きな火災が発生していましたが、倒壊した家屋や地震の影響で消火栓は使えず、河川から消防用水を吸い上げての消化活動でしたが水が足りずに大変な思いをされたそうです。
また、枚方市で昭和53年に起きた津田山の火事でも、消防用水が不足し3日間燃え続ける大火事になったとの事です。
消化活動において「消火用水」の確保は、とても重要なミッションです。
枚方寝屋川消防組合では、南海トラフ巨大地震に備え、ハイドロサブシステム車両を3台配備しています。
巨大地震が起きれば、水道管の老朽化が影響し、消火栓が使えない可能性が非常に高くなることから、河川の水を円滑に送水する「遠距離大量送水システム」を開発し、システムに対応したハイドロサブシステム車を導入しました。
しかし、市内各地での火災発生や大きな山火事が発生した場合、この3台では対応しきれないと予測されています。
今回、大阪広域協組と枚方寝屋川消防組合協定により、コンクリートミキサー車を使用した大量の消防用水の輸送が可能になります。
「活動の幅が広がり、大変心強く喜ばしい」と中村氏からお言葉を頂きました。
当協同組合は社会貢献を行動理念に掲げており、地域への恩返しは当然の義務であり使命だと考えています。
「安心して住み続けられる街づくり」の実現に向けて、合同訓練の実施などを行いしっかりと連携していきたいと思います。