2023年10月31日、災害時における消防用水等の確保に関する協定に基づき、茨木市消防本部からの依頼により大規模火災等の災害が発生した場合の消防水利確保を想定した連携訓練に参加しました。
コンクリートミキサー車による消防用水等の輸送訓練計画
目的:
災害時における消防用水等の確保に関する協定に基づき、大規模火災等の災害が発生した場合において、消防水利確保のためコンクリートミキサー車(以下、ミキサー車とする)を使用して消防用水の輸送及び貯水槽、防火水槽等への充水作業を想定した連携訓練を実施するもの。
日時:
令和5年10月31日午前9時30分~12時00分 ※小雨決行
場所:
茨木市大字車作安威川ダム右岸船着き場
訓練参加機関及び参加隊等:
(1)茨木市消防本部
総務課 ウイングロード(消防長)
警備課 多機能車
警防課 指揮車警防課タンク車
警防課 搬送車(署長)北辰分署タンク車
(2)大阪広域生コンクリート協同組合
ナニワ生コン株式会社 ミキサー車他2台
訓練内容及び検証事項:
(1)ミキサー車の構造についての説明
(2)ミキサー車から簡易水槽への補給訓練
・ミキサー車から簡易水槽(3 t)への補給
・補給時間を測定
(3)ミキサー車への水の補給訓練
・ダム湖から小型動カポンプを使用してミキサー車へ補給を行う(本署タンク隊)
・補給にかかる時間を測定する
(4)一連の動作による放水訓練
- (2)(3)の訓練に伴い簡易水槽から取水して放水を行う
タイムスケジュール:
9:30 訓練準備(簡易水槽組み立て、可搬式ポンプ設置)
開始報告(別図2参照)
ブリーフィング
ミキサー車の説明(ナニワ生コン)
ミキサー車から簡易水槽への補給訓練
ミキサー車への補給→簡易水槽補給
終了報告
11:45 撤収、解散
当日は晴天に恵まれ訓練日和でした
今回は、地域の特色を活用し安威川ダムを活用した訓練が計画され、とても有意義な内容でした。
まず初めに、消防庁担当者より挨拶があり、参加者全員が「安心安全」を心掛け訓練がスタートしました。
次にナニワ生コン株式会社の田島工場長より消防局職員に向けたミキサー車の形状や、取り扱い方のレクチャーが行われました。
消防局職員の方々は皆、田島工場長の話に真剣に耳を傾け、また興味津々で代わるがわるホッパーの中を覗き込んでドラム内の構造を確認しておられました。
続いて、
① 水中ポンプで安威川ダムの水を引きミキサー車に積み、消防車の待機場所まで輸送。
② 事前に設置した簡易水槽(3t)に汲み上げた水を排出し、消防局職員による補給方法の確認、補給時間を計測。
③ 簡易水槽から消防車に水を吸い上げ、ホースから放出。
この①~③の一連の作業を3度ほど繰り返し行いました。
当日の天気の良さもあり、ホースの筒先から勢いよく放出された水に見事な虹がかかっていたのがとても印象的でした。
最後に、野島消防長並びに、田島工場長からそれぞれ挨拶があり、訓練は滞りなく無事に終了しました。
私たち大阪広域生コンクリート協同組合は、これからも地域の有事に備え、自治体の消防局と連携を図り、実践的な訓練を継続して実施するべきだと強く感じました。
茨木市ホームページにおいて今回の訓練が紹介されています、こちらも是非ご覧下さい。
https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/shobo/menu/kunren/20231031kunnren.html