龍野生コンクリート株式会社

「人」のつながりを大事に守り育てる精神が培った、笑顔と活気あふれる社風

龍野生コンクリート株式会社 

たつの市新宮町井野原618

TEL 0791-75-0281

操業 1968

ミキサー 2500L x 1

車輌 10t x7台、7t x1台、4t x2

「先和而後造大事」

事務所に入ってすぐ、社員さんが身につけているおそろいの龍野生コンクリートオリジナルポロシャツが目を惹きます。

社長の提案でお揃いのロゴ入りポロシャツを作りました。

「はじめは恥ずかしかったけど、着心地も良く、今ではすっかりお気入りです」と本部長の山口さん。

おそろいのユニフォームで仕事のモチベーションも上がります。


 

ポロシャツの胸の部分に印刷されている龍野生コンクリートのロゴマークは、初代が立ち上げた前田建材の「M」とVictory(ビクトリー)の「V」が融合したデザインです。案内された会議室には、大きな龍野生コンクリートのロゴマークの垂れ幕と、その横に社歌、社訓も掲げられていました。


 

龍野生コンクリートの社訓は「先和而後造大事」

この言葉は、中国の「武経七書」のひとつ、『呉子』の中の一文です。

『呉子』は、人の和を説いたり、将軍の資質を重んずる等、儒教の教えを加えた兵法書

中国の代表的兵法書として「孫子」と並び称される書物です。


 

まず和して、而る後に大事を造す

「和」とは「衆心の一致」のこと。

大きな事をなし遂げるためには、組織の意志統一が欠かせないという意味です。

「和」には、二つの意味が含まれているといわれています。

経営トップの意志が末端まできちんと浸透していること、そして下からの支持です。

今回のインタビューは西田社長と本部長の山口さん、営業さんの3人にお話を伺いました。

38歳という若さで社長の任を務める西田社長と、長い間会社を支えてきたお二人のやり取りを拝見していると、新しい事を取り入れたり、挑戦しようとする社長を信頼し支えていく意思を、また社長からも自分が思うままにできるのは、お二人を信頼しているからこそだという気持ちを感じました。

 

守り伝えていく技術と新たな技術の取得

龍野生コンクリートだけではなく、生コンクリート業界では、ベテランの専門技術者が高齢になっていく中、それぞれの工場が独自に培ってきた技術の継承が課題です。

龍野生コンクリートでは目視等の長年の経験でしか対応できない独自のノウハウを、若手にマンツーマンで指導していく事で技術の水準を保ったまま世代交代が可能な環境を整えています。

 

また、大阪広域生コンクリート協同組合への加入をきっかけに兵庫西部ブロックでは初のMCON(高強度コンクリート)の認定をもうすぐ取得する段階です。

大阪や神戸では需要があるMCONですが、兵庫西部地域では今まで需要はありませんでしたが、協同組合の一員としてレベルアップを図ろうという思いで取り組まれました。

兵庫西部ブロックは、今年の4月から大阪広域生コンクリート協同組合に加入したばかり、加入の話が出た時は不安が大きかったといいます。

しかし、加入後の経過は概ね順調、加入前の旧契約もまだ多く残っているので徐々にではありますが、少しずつ状況は良くなってきているそう、1年後、2年後に期待を寄せています。

 

地域と人とのつながりから世界の未来を見据える

龍野生コンクリートは地域交流やイベントに積極的に参加し、異業種間の交流を通じて様々な企業や人と交流しています。

最近では、住宅展示場の来場者向けイベントでミキサー車の展示依頼がありました。会場ではミキサー車を間近で見て喜ぶ子どもたちの笑顔でいっぱいでした。

ミキサー車の提供だけではなく、たつの市の市民祭りでは参加した子どもたちが楽しめるようなゲームの考案もします。「自分たちが社会の発展、交流に対して出来ることは積極的に参加します」と西田社長。

「人と人とのつながり」が会社にとっても、個人にとっても、そして社会の発展にも大事だと考える西田社長は、商工会議所、青年会議所、商工会など多数の会に所属し意欲的に活動しています。

現在龍野生コンクリートの社員の中には参加した会で知り合った方に紹介して頂いた人物もおり、人とのつながりを大切にすることから生まれた縁が、会社に良い出会いをもたらしてくれました。

社長の胸には万博誘致のピンバッチと一緒にSDGsのピンバッチも光っています。

SDGsとは2016年から2030年の15年間で達成するべき目標で、国連で世界の国々が話し合って決めたものです。

17の目標でできており、そのそれぞれの目標がさらに約10個の小さな目標に細分化されています。

世界各国では多くの企業がSDGsを企業活動する上での指標にし目標達成に取り組んでいますが日本では、SDGsの取り組みを行っている企業の数はまだ多くはありません。

龍野生コンクリートの様に企業がSDGsに取り組むことは、世界共通の目標達成に向けた大きな一歩になることでしょう。自らの利益だけを追求するのではなく、世界全体の未来を見据えた企業活動を勧めていくことは素晴らしく見習っていきたいです。

SDG’sとは

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

最後に案内していただいたのは工場裏の畑です。

龍野生コンクリートでは仕事の合間に野菜を栽培、採れた野菜を社員で分け合っています。

納屋には自家用トラクターも。

畑には里芋やオクラなど旬の野菜が立派に実っていました。

野菜は、社員のご家族からも「おいしい」「助かる」と好評だそうです。

 


 

今回訪問させて頂いた龍野生コンクリートは、広い敷地を有し、まわりを豊かな自然に囲まれた土地でした。

そこで働く皆さんも、みんなおおらかな雰囲気で始終笑顔で対応して下さいました。

頂いたケーキ、播磨名物の大黒餅、醤油饅頭、いずれもとても美味で個人的にお取り寄せしたくなる程です。

おもてなし頂き、ありがとうございました。

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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