加美コンクリート 株式会社

困難を乗り越え、安定供給を実践してきた事で「信頼が厚い」加美コンクリートがある

加美コンクリート 株式会社

所在地 大阪市平野区加美南1-7-8

TEL 06-6792-2255

操業 1972 6

ミキサー 3000L x 1

車輌 10x6台、8t x2台、4x2

 

 

地域に根づいた企業として地元の発展に貢献

加美コンクリートの発展を語るのに外せないのが「東部企業体」です。

話は大阪広域生コンクリート協同組合が発足する以前まで遡ります。

大阪では5つの協同組合がそれぞれ独立して運営をしていました。

加美コンクリートは元々東大阪地区協同組合に加入していましたが、平成4年頃に加美コンクリートを含む5つの社が脱退し、新しく作った組織が東部企業体です。

東部企業体は協同組合という形はとりませんでしたが、車両のカラーも統一して独自の運営を開始、平成7年に大阪広域生コンクリート協同組合が誕生し、加入するまで東部の生コン業界をリードして活動していました。

 

工場のある加美には菅原神社が鎮座しています。

菅原神社は、学業成就の神様として、また、旅行・転居などの安全をお守りくださる鬼門厄除の神様として、地域の住民に古くから親しまれ、信仰されてきました。

加美コンクリートも長年奉納しています。

境内の玉砂利を奉納したり、敷地内のコンクリート舗装をする際も生コンクリートを提供したりと様々な事柄で貢献しています。

加美南部小学校へ二宮金次郎の像を寄贈、砂場の砂を寄付したことも。

 


 

創業当時は田んぼや畑、工場がほとんどだった加美ですが、現在は住宅地の開発が進み、工場は住宅街の中にあります。

やはり、騒音に対する近隣からの声は多いと言います。

インタビュー中も事務所の横でバイブレーターの振動音が響いていました。

生コン工場と騒音は切っても切れない関係です。

加美コンクリートでは近隣の住宅地に配慮して、少しでも騒音を軽減させる為工場前の道路は法定速度以下での走行を徹底、また、夜間の作業はベルトコンベアを動かさずに製造できる30㎥までと決めています。

粉塵対策も兼ねて周辺の清掃を定期的に実施、きれいで近隣に優しい工場を目指しています。

先日近畿地方を襲った台風21号は、加美コンクリートの工場にも猛威をふるいました。

工場のゲートが倒れて前の道路を塞いでしまい、ずぶ濡れになりながら撤去したそう。

台風が去った翌日、近隣の住民の方から電話がありベルトコンベアの鉄板が飛びそうだと教えて頂いて、早急に対応出来たので大惨事には至らなかった事案がありました。

 

様々な困難に直面し、乗り越えてきた加美コンクリート

工場長の記憶の中で大変だったのは、平成12年に受注した4万の地中連続壁だと、話して下さいました。

要求された内容が、過密鉄筋籠の外側まで充填ができるようフロー60cmの高流動コンクリートとし、鋼製仕切り板にかかる側圧低減も考慮することでした。

そもそも高流動コンクリートは側圧が大きくなることが当たり前と解釈していたので、話が来た時から大変なことは分かっていました(笑)」と工場長。

しかし、「どんな困難にも最善をつくす」が信条の加美コンクリートです。

指定された材料の中に、当時では珍しい増粘剤内添型の高性能AE減水剤があり、初めて使用する材料をもとに、施工者技術研究所、混和剤メーカー技術研究所と共に配合試験や模擬試験等に数ヶ月費やし、工事期間中は幾度か仕切り板が側圧過大で崩壊し打設中止などのトラブルに見舞われながら、なんとか無事工事完了まで納入することが出来たそうです!

18年前の事だけど、あの時は大変だったなあと当時を振り返っておられました。

 

資格を取得するという事は、工場の看板を背負ってその名に恥じない仕事をする事、資格を取ってからが本当の仕事だと教えています。


 

加美コンクリートの従業員8名の内、

コンクリート技士2

コンクリート主任技士3

コンクリート診断士1

公害関係、品質管理責任者等の資格保有者も多数在籍しています。

加美コンクリートの経営理念には「社員の教育・育成を実施し、社内標準化の推進」「品質管理を推進し、信頼できる品質の確保」「さらなる発展の追求」が掲げられています。

コンクリート主任技士が3人在籍していることからわかるように、加美コンクリートは資格の取得を推奨しています。

資格取得をきっかけに、仕事に対する向上心や誇り、やりがいが生まれ、その気持ちが個人を成長させます。個人それぞれの成長があるからこそ加美コンクリートという会社全体としての成長が得られるのです。


 

そして、もちろん工場の運営と発展を語る上で忘れては行けないのが、縁の下の力持ち、事務方メンバーです。

加美コンクリートの事務を支える女性はとってもパワフル!!事務所の中に太陽がワープしてきた様なパワーと元気でみんなをサポートして下さいます。

取材中も快く写真撮影に協力して頂き、始終笑顔で対応して下さいました。

お話したのはほんの数分でしたが、何か落ち込むことがあっても、そこにいてくれるだけで元気になれる存在だなという印象を受けました。

「元気なだけじゃなく、仕事に対してプライドと信念を持って取り組んでくれているので、時にはぶつかる事もあるけれど、だからこそ、信頼して仕事を任せられるんです」と工場長。

取材に際してお話を聞かせて頂いた工場長、技術課長、事務の女性を始め、加美コンクリートで働く人は個性的で魅力的、そして人を包み込む暖かさを兼ね揃えたメンバーでした!

「プロフェッショナル精神でみんなが仕事をする」その信念を創業時から世代を超えて伝え、継承してきたからこそ、今の加美コンクリートがあり、また未来の加美コンクリートに引き継がれていくのだと確信しました。

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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