新三和生コン株式会社

「協心戮力」の精神で、高みを目指す

 

新三和生コン株式会社

北ブロック

高槻市松川町11-7

TEL: 072-675-5585

創業 1968年 4月

ミキサー 2250L× 1基

車両 10t× 6台

 

 

 

新三和生コン㈱は、昭和36年前身である三和砂利として設立されました。

その後、昭和40年に三和生コンとして生コンクリートの製造を開始、平成11年に土方商店への事業承継が行われ現在の新三和生コン㈱となりました。

昭和53年に現在の社長が入社、その後平成23年には社長に就任され、新三和生コン㈱の大黒柱として懐の広い社員教育を実践しながら工場を支えておられます。

 

 

最近納入した大型物件は、大林組 南海辰村建設共同企業体の北大阪トラックターミナル新1号棟建設工事

2019年の3月から該当物件の工事が始まり、現在も継続中です。

北大阪トラックターミナル新1号棟はターミナル全体の起点となる施設で、4階建、 延床面積 約49,000㎡、1、2階はトラックターミナル(71バース)、3、4階は配送センター として3階に接車バース(32バース)を設けています。

都心部に近く、高速道路や主要幹線道路に近接する北大阪流通業務団地内に位置し、幹線輸送を行うトラックターミナルと荷主である配送センターが一体となり、24時間365日稼働できる関西圏で数少ない複合的な物流施設として、迅速且つ効率的な物流の実現が期待されています。

現在までの総数量は6,000㎥、主要な配合は30-15-20N、24-15-20膨張剤は工場投入となります。

昨今の倉庫施工においては、床スラブの生コン打設は最も神経を使うところであり、プラントには膨張剤の投入口がありダマになりにくいですが、念の為練りタイマーを余分に10秒~15秒増やして十分な撹拌時間を確保し、品質の安定を図っています。

 

 

 

 

 

苦労した配合はNEXCOのスリップフォーム向けの配合

スリップフォーム工法は、コンクリートの供給・締固め・成型の機能を備えた施工機械を使用し、型枠なしで同一断面の連続したコンクリート構造物やコンクリート舗装版を構築するコンクリート連続打設工法です。

新名神高速道路 高槻舗装工事で採用されたスリップフォーム工法向けに3種類の生コンクリートの配合で出荷しました。

 

・C1-1(sf)[18-3-20N AE減水剤]1,500㎥

規格値:スランプ3.0±1.0cm、空気量6.0±1.5%

用途:円形水路等

・B1-3(sf)[24-3-20N AE減水剤]450㎥

規格値:スランプ3.0±1.0cm、空気量6.0±1.5%

用途:コンクリート防護柵等

・HS1-1[曲げ4.5-3.5-20N AE減水剤]4,500㎥

規格値:スランプ3.5±1.5cm、空気量5.5±1.5%

用途:舗装コンクリート(CRC舗装版)

 

それぞれの配合で特徴があり、打設チームによって同じ配合でも要求スランプに差があるため、0.5cm以下での調整を行い、フレッシュ性状だけでなく出来形も考慮する必要があったそうです。

納入においても、ドラムの出口をきれいに掃除しておかなければ生コンが詰まってしまうため、事前にミキサー車のハツリ状況を確認し車の選定を行ったうえで、輸送効率の円滑化も図りました。

 

 

 

 

 

高槻の街の発展に貢献し、街と人を支える地元企業

新三和生コン㈱は、高槻市周辺では一番古い生コンクリート工場です。また、市内でいち早く砕石使用によるJIS規格製品を出荷してきました。

高度経済成長期には、小中学校や高等学校の新設や増設、その後は高槻市の人口増加に伴う宅地造成や下水処理場の建設工事などに生コンを出荷し、地元のまちづくりに貢献してきました。

ここ10年では、新名神の高速道路や大小マンション、流通倉庫建設に関わる出荷が大部分を占めています。

創業当時は工場周辺は水田が殆どを占めていましたが、時代が進むに連れて工場周辺には住宅街が広がっていきました。

近隣には小中学校や住宅が多いので、工場周辺は最徐行を徹底し、また、音が出る作業は朝7時~19時までと決め、夜間と日曜の稼働は停止する、現在は社屋の建替え工事に伴いガードマンを配備するなどの対応を徹底し、住民からの理解を得ています。

 

また、毎年行われる地元の冠小学校グランドにおいて冠地区コミュニティー協議会主催の「冠祭り」に寄付・協賛を通して地域とのコミュニケーションを図っています。

 

 

 

 

 

個人の自由な発想が全体の技術力を底上げする環境

新三和生コン㈱の誇りは高い技術力です。

工場にはコンクリート診断士2名と主任技士3名、コンクリート技士も3名在籍し、個々の深い知識と経験が品質管理課に反映されています。

社長の「やり方は各々が考え自由にやれば良い」という考えのもと、ドライバー以外全員何らかの資格を取得し、自主的に勉強会を開いたりと、その効果は絶大です。

 

若手社員は入社2年目、前職が美容師の藤田さん31歳。

なんと取材当日にコンクリート技士の合格がわかったおめでたい時にお話をお伺いしました。

母の影響で美容師になり7年が過ぎ、他業種に興味を持ったのがきっかけです。

家族が新三和生コン㈱のグループ企業に勤めていたこともあり、今回ご縁が繋がりました。

 

「初めての業界で右も左もわからない中、先輩方に色々教えてもらいながら試験室で働いています。資格の勉強にも力を入れ、今日努力の甲斐あって、合格を頂けました!今後も知識面・技術面のステップアップに努め、ゆくゆくは工場での主力人員となれるよう、精進していきたいです!」と意気込みを語って下さいました。

また、建設現場に入ったことがなかったので、大きな重機や倉庫、実際の作業を間近で見て、その迫力にテンションが上りました!

また、現場に行くたびに工程が進んで、建物が出来上がっていく様子を間近で見るのも、仕事で感じるおもしろさの一つだと教えて下さいました。

 

入社当時は緊張したが、優しい社長や先輩に恵まれ毎日楽しく働きながら、プライベートでは一人旅にはまり、最近では九州縦断一人旅を満喫したそうです。そんな公私ともに充実した日々をおくる藤田さんから、今後、生コンクリート業界の活性化とさらなる発展を担う若手の一員として、工場の枠を超えた、若手同士の交流会があればという貴重な意見も頂きました。

 

 

 

 

取材当時、新三和生コン㈱の社屋は建替え工事中で、2月の末に完成しました。

2018年度の台風被害を受け、60年以上事務所を守ってくれていた屋根が飛んでいってしまい、社屋の建替えとなりました。

昭和レトロな事務所から、ドライバー専用の休憩所やシャワーも完備された令和の最先端オフィスに生まれ変わりました。

社屋も一新され、懐の大きい社長と「協心戮力」の精神のもと、高みを目指す新三和生コン㈱の皆さんの、さらなる活躍を期待しています。

 

 

 

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
PAGE
TOP