姫路大阪生コンクリート株式会社

若手がイキイキと活躍する企業の姿

 

姫路大阪生コンクリート株式会社

播磨ブロック

姫路市飾磨区中島3059-7

TEL:079-234-1981

創業 1974年

ミキサー 2500Lx 1台

車輌 10tx9台、8tx5台、4tx5台、中型x2台、小型x3台

 

 

 

姫路大阪生コンクリート㈱の工場がある姫路港は、古くから関西地方における海運・物流・貿易の重要拠点として、また、城下町「姫路」を支える港として発展してきました。

国際拠点港湾(旧特定重要港湾)にも指定されており、港則法でも吃水の深い船舶や外国船舶が常時出入する特定港として指定され、随時大型の貨物船や客船が入港します。

港湾区域は飾磨港区・広畑港区・網干港区の3港区に分かれ東西18キロ以上にもなる大型港です。

 

 

 

苦労した配合は山陽自動車道の舗装補修工事と関電の火力発電所建設

山陽自動車道の舗装補修工事では、夜間工事で早朝には開放する必要があり、打設後6時間で24N/mm2必要でした。

採用されたのはスーパージェットコンクリートや1DAYPAVEより安価な速硬性混和剤(太平洋ファセット)を使用した配合です。

総出荷量は約60㎥で1回の打設量は20㎥程、4㎥ずつ5台で出荷しました。

30-15高性能に現場で混和剤(液体と粉体)を両方投入したものをトンネル工事で打設しました。

混和剤の影響でスランプロスがかなり大きく、流動性を確保するためにベースのスランプを少し柔らかめにしたり、事前に工場で実機実験と模擬体を作製して状態を確認するなどして微調整を行いました。

打設から6時間後の早朝にゼネコン立ち会いの元、状態確認のための試験が行われ、24N/mm2必要なところ、結果は33~34N/mm2という値が確認出来ました。

今回の太平洋ファセットという速硬性混和剤と高性能の併用は、所要時間内に十分な強度を出す事ができ、ジェットコンクリートを使用した場合よりも、コスト面でメリットが得られました。

 

 

 

関電の火力発電所建設は大阪広域加入前になりますが、プラントを新しくしたタイミングと地元の推薦、また、品質管理能力が評価され、専用プラントとして総数量170,000㎥を納入しました。

火力発電所の冷却水を放流するためのケーソンを建設する際は水中コンを使用し、増粘剤を添加して水中での分離を防ぐなどしました。

 

 

 

 

最近納入した大型物件は姫路市文化コンベンションセンター

姫路市は、民間ノウハウの活用によるまちづくりを推進しています。

JR姫路駅周辺において鉄道高架事業(兵庫県施工)と一体的に進めている「キャスティ21」は、平成18(2006)年のJR鉄道高架化に伴いJR姫路駅の東側に新たに生み出された広大な街区で「姫路市都心部まちづくり構想」のもと、魅力ある商業施設や付加価値の高い都市型サービス産業など、新たな高次都市機能が集積する商業・業務拠点を整備しています。

駅前の「エントランスゾーン」、商業拠点の「コアゾーン」、そして市民交流の場である「イベントゾーン」とゾーニングされており、イベントゾーンで2021年秋のオープンを目指し、建設されているのが「姫路市文化コンベンションセンター」です。

約2,000席の大ホールや4,000㎡の展示場など巨大な空間を有する施設で、「新たな出会い、発見、価値を創出し、姫路の魅力向上と都市の活力を生み出す交流拠点」として期待され、新幹線や在来線を利用する方の目に止まるようなランドマーク的要素を兼ね備えた施設となる予定です。

「姫路市文化コンベンションセンター」は、地域活性化の拠点として、継続した「にぎわい」を創出し続ける、大きな役割を担っています。

 

 

現在は、基礎部分にフライアッシュを使用した環境配慮型の生コンクリートを30,000㎥出荷したところだそうです。

今後、段々と出来上がっていくセンターの姿を見るのが楽しみです。

 

 

 

姫路大阪生コンクリート㈱の3つの強み

1つ目は、軽量コンクリートJIS規格。

昨今、材料の管理の難しさや、設備の問題で、軽量のJISを持っている工場が減少傾向にあるので、姫路大阪生コンクリート㈱は重宝されています。

 

2つ目はチーラー(冷却装置)整備。

3年ほど前から夏場は練り混ぜ水用に、チーラー(冷却装置)を整備しています。

地下水ではなく工業用水を使用しいているため、地下に貯蔵していても夏場の水温が高くなってしまうので、対応策としてチーラーを導入しました。

チーラーを使用することで1~2度の温度低下が得られます。

暑中は、品質を保つために少しでも温度上昇を抑える対策が必要となるので、大きな助けとなっています。

 

3つ目は船による材料調達。

岸壁の立地を利用して、セメント・骨材等の原材料の受入のすべてを海上から行っており、材料仕入れにかかる輸送コストの面で、かなりのメリットがあります。

 

 

 

 

周辺地域との関わり

姫路は地域柄祭りが多く、地域住民の大切な文化行事として伝統が受け継がれています。

特に、姫路白浜・松原八幡神社の神事として締め込み姿の男衆が3基の神輿を激しくぶつけ合う激しさと、7台の絢爛豪華な屋台の練り合わせで有名な「灘のけんか祭り」は、若い世代も大勢が参加する盛大なお祭りです。

姫路大阪生コンクリート㈱も、祭りの期間に合わせて休業日を設けています。

また、飾磨港復興会に加入しており、通年のイベントの企画などにも関わっています。

毎年協賛している「姫路みなと祭 海上花火大会」は、水上スターマインや仕掛け花火などの多彩な花火が6000発打ち上げられ、夏の海と夜空を明るく染める花火の美しい光景は地元でも講評だそうです。

 

また、播磨臨海地域には海上保安協会播磨支部があります。

同協会は、安全で安心な社会の実現に向けて、海上における防犯や安全確保、海洋環境保護などを目的として活動している組織です。

姫路大阪生コンクリート㈱は、セメント船や骨材船など1ヶ月に12~13隻もの船がやって来て、月の半分は工場の岸壁に搬入船が停まっているのだそう。

海上で安全に活動を行っていくために、海上保安協会へ加入し、役員会や安全講習会にも参加しています。

 

 

 

 

「人」を育てる教育の充実

姫路大阪生コンクリート㈱では、従業員への教育・福利厚生を目的として様々な取組をしています。

警察から指導員を派遣してもらい安全講習会を実施、資格取得支援として、セメントメーカーから講師を呼んで、セミナーを実施そして、従業員の皆さんにいつまでも健康でいてもらえるよう、健康管理のサポートもしています。

健康診断結果を本人の了承を得た上で会社と共有し、会社が主体となって症状の改善を進めていくという画期的なスタイルを実践されています。

自分では、なかなか病院に足が向かないという人が多い中、どうしたら従業員の健康を維持・促進できるのか、いつまでも元気に働いてもらうため、働き続けたいと思ってもらえるために会社として出来ることは何か・・・と考えた末、思いついたのが健康サポートだそうです。

 

 

 

そんな福利厚生が整った姫路大阪生コンクリート㈱には、昨年6名の採用がありました。

6名全て知人からの紹介で、20~30代前半という若年層で占められています。

 

若手の男性3人と女性1人にお話を伺いました。

1人目は原田さん 入社2ヶ月目

設備のメンテナンスと製造を担当しています。

前職では建設関係の現場監督(生コンを買う立場の職場)で生コン業界には関わりがありましたが、実際に働いてみて生コンクリートの種類が多数存在することに驚いたといいます。

 

2人目は小田さん 入社1年目

原田さんと一緒に設備のメンテナンスと製造を担当しています。

毎日工場の端から端まで移動するそうですが、東西の広さと高低差もある敷地内で、1日の移動でクタクタになるそうです。

設備関係のメンテナンス責任者はベテランですが定年を迎え、属託で来ていただいています。なので、はやく知識・技術を引き継いで一人前になることが今の目標だそうです。

 

2人は、良きライバルであり、また心強い仲間です、日々お互いを刺激しあい、仕事を楽しめている。と笑顔で話してくれました。

 

3人目は鷹松さん 入社2年目、23歳ピチピチ男子です。

父親がグループ会社に勤めていたとこもありご縁が繋がりました、文系の道を歩んできた彼ですが、今は現場試験の担当を任されています。

生コンに関して完全なる無知だったので、固まる前の生コンを見たこともなかったです。

ガテン系のイメージが強い業界でしたが、ガッツリ理系で化学反応を利用した繊細な仕事だった事に驚き、1年目は衝撃を受けることばかりだったといいます。

 

今は、一人で現場試験を担当しています。お客さんの前で試験をする時のプレッシャーが半端ないですが、仕事を任されているという会社の信頼に答えられるよう頑張っています。

小さなミスが自社だけでなく施工者をも巻き込んだ大きな問題に繋がりかねないので、目の前の事をひとつひとつ責任をもって取り組んでいます。

 

4人目は山本さん 入社7ヶ月目23歳

グループ会社に友人が勤めており、その紹介で姫路大阪生コンクリートに勤める事になったそうです。

現在は実績入力、請求書作成、広域の神戸事務所とのやり取りも彼女が担当しています。

今は経理のお手伝いをしているので、簿記の資格を取得に興味を持っていますとのこと。

人当たりが柔らかく、笑顔がステキな女性でした。

前職はパン職人だったそうで、スイーツをこよなく愛する今回のインタビュアーのテンションがMAXになり、仕事の話よりパンの話に熱が入りっぱなしでした(笑)

 

 

 

姫路大阪生コンクリートは、従業員の能力や仕事内容だけでなく、人柄や仕事に対するモチベーション、健康など、「個人」というものをとても大切にしている企業でした。

新人の皆さんはみんな笑顔がキラキラとし、仕事や同僚や上司に対しての信頼も厚く感じました。

これからの姫路大阪生コンクリートを担っていく若者たちが、どの様に成長していくか、会社をどの様に成長させて行くのか、またお会いする時を楽しみにしています。

 

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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