有限会社 大久保建材 枚方寝屋川生コン

品質第一、オールマイティーを目指して

 

有限会社 大久保建材 枚方寝屋川生コン

東部ブロック

寝屋川市木屋元町8-6

TEL:072-835-9999

創業 2003年

ミキサー 3000L×1基

車輌 10t×6台、8t×7台

 

 

東部ブロックにある有限会社 大久保建材生コン 枚方寝屋川生コン(以下、寝枚生コン)は、守口市の大久保町が発祥です。

ドライコンクリートの販売から始まり、2年前まで生コンクリートの製造・販売をしていましたが、平成12年設立の門真生コン、平成15年設立の枚方寝屋川生コン(第一・第二工場)に集約されました。

東部ブロックは、東部企業体時代にミキサー車に色々な動物の絵を描いていました。

寝枚生コンも、その名残が工場にあります。

場内に入ると、プラントに描かれたくまのキャラクターが「毎度おおきに」と迎えてくれます。当時、会長のお子さんがくまのキャラクターが好きだったので、バッチャープラントに描かれたそうです。

 

寝枚生コンは1号線バイパスに近く、枚方~大阪市内へのアクセスが良く、周辺は住宅が一軒、住民の方とはコミュニケーションを図り関係は良好だそうです。

反対側には環境農林水産総合研究所という淀川の生物や環境などの生態系を研究・展示する施設があり、職員の方とも挨拶をしたり車を置かせて頂いたりと工場へのご理解とご協力を頂いているそうです。

 

 

 

 

水の都大阪、歴史ある寝屋川流域の治水力

寝枚生コンのそばには淀川が流れています。大雨や大型の台風による水害が心配されますが、工場のある地域はスーパー堤防があり水害の対策が施されています。

一般的な堤防は河川と住宅街を挟む壁のような形になっていますが、スーパー堤防は堤防の一番高い位置まで住宅街の土地の高さを上げ、なだらかな傾斜を作り、堤防と土地を一体化したような構造になっています。

 

多くの河川の堤防が決壊し甚大な被害を出した令和元年台風19号による東日本の水害では、スーパー堤防などが整備されている多摩川や荒川では氾濫警戒水位を超えるなど危険な状況が続いたものの、決壊被害は出ませんでした。また、首都圏の治水対策として巨大な地下神殿にも注目が集まりました。

 

実は寝屋川流域にも、浸水被害を軽減するための地下河川が存在している事をご存知でしょうか?

1981年から始まった工事は現在も続いています。

地下25mに掘られた巨大なトンネルが東大阪から大阪市阿倍野区までの11キロに渡り延び、最終的には木津川と繋がる予定だそうです。

北は淀川、南は大和川に囲まれた寝屋川流域は、大阪市東部や八尾市など12の市を有し府民の三分の一に当たる270万人が暮らしています。河川よりも低い位置に土地があり、更に西に上町台地、東は生駒山地に挟まれたこの土地は、河川に雨水が流れにくい地形になっています。

室戸台風や伊勢湾台風など、幾度も水害の被害を受けてきた水の都大阪では、スーパー堤防や地下河川の整備により長い年月を掛けて治水対策が行われているのです。

 

 

 

 

納入した大型物件は株式会社大成建設の日本通運 西日本医薬品センター

日本通運物の医薬品サプライネットワーク構築の核として新設する国内4拠点(東日本、西日本、富山、九州)のうち、九州医薬品センターに続き2拠点の着工で、日本通運が保有する国内の倉庫では、2番目の規模です。

 

敷地面積:3万2358.89㎡

建築面積:1万7280.02㎡

延床面積:6万3564.79㎡

構造:鉄筋コンクリート+鉄骨造地上4階建

設備等:免震構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備 他

竣工予定:2020年10月末

 

西日本医薬品センターは、日本版GDPガイドラインをクリアし、安全・確実なオペレーションを確保するため、入荷、保管、出荷等の各エリアを明確に区分、入荷用と出荷用に専用エレベーターを分けています。

また、入出荷作業の際の防虫管理とセキュリティのために、トラックドック、前室、大型エアシャワーを設置しています。

定温、保冷の温度管理に加え、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなどサプライチェーンのあらゆるニーズにも対応します。

保管エリアは温度と湿度を総合監視でき、災害等に備えた、免震構造および非常用発電設備を設置している最新の物流拠点です。

総出荷量は現在で2万㎥、工事は現在も続いています。

 

もうひとつは、フジタJV(共同企業体)の豊野浄水場の浄水施設耐震工事です。

凝集沈澱池築造工事、ろ過池洗浄ポンプ吸水井(増設)築造工事、ろ過池洗浄ポンプ吸水井(既設)耐震整備工事、洗浄排水溜耐震整備工事等、総出荷量は2万5千㎥です。

 

また、今後の展望としては、星田駅前の開発で5万㎥教の見込みが期待されています。

 

 

 

 

 

苦労するであろう配合はNEXCOの新名神

初めてネクスコに納品することが決まり、最近試験練に合格したところだそうです。

初めての経験ということもあり「試験練ではネクスコさんに迷惑を掛けることもしばしば・・・工事が始まったら色々ありそうな予感がします」と工場長

しかし、寝枚生コンは「品質第一」がモットーで、会長の厳しい目も光っています。

朝イチの試験練にも厳しく、また一般に「難しい配合、ややこしい配合」と言われるようなものも、品質にこだわり、注文通りの配合で出荷する大久保建材からすれば「当たり前」のこと。

特別なことなんてありませんし、難しい・・・という気持ちより「面白い」という気持ちのほうが大きいです!

品質第一の寝枚生コンの工場長に品質を安定させる秘訣を聞きました。

「品質を保つには日々の積み重ねが基本です、ただ、季節の変わり目など気温や天気の変動が激しい時期は、材料の状態にも影響が出やすいので、週間天気を毎日チェックして、添加剤など最適なものを選択出来るようにしています」とおっしゃっていました。

 

しかし、そんな前向きな工場長にも、唯一苦労した物件があったそう・・・「会長の自宅」だそうです(笑)品質に厳しい会長が始終口を出してくるので参りました、と当時を振り返っておられました。

 

 

 

 

会社も働く人も、お互いがうれしい環境を目指して

寝枚生コンでは、ドライバーの内勤体験を実施しています。

体験後、希望者は内勤に移動し工場内の業務に従事してもらいます。

ドライバーの仕事は、大切な生コンクリートを無事に納品先に輸送する、責任ある仕事です。

同じ様に、工場での仕事は生コンクリートの品質や受注管理など、ドライバーとはまた違ったやり甲斐と責任があります。入社のきっかけはドライバーであったとしても、自分により向いている事、興味があり、面白みややり甲斐を感じる仕事はどれかを選択できるこの制度は、とても素晴らしいものだと思います。

門真生コンの工場長も、元ドライバーから内勤への転向組です。

寝枚生コンでは、外部からの転職より、自社ドライバーからの生え抜きが多く、勤続年数が長いため、その分会社に対する愛着心も深い方がほとんどだそうです。

 

また、従業員には、各々の仕事への理解と知識を持ってオールマイティーになってもらいたいという考えから、従業員の資格取得にも力を入れており、希望者には資格試験対策の講習会など、全員受講してもらっているそうです。

担当者が急病で欠勤した時や、急に退職者が出た場合でも、みんなが広く知識を持ち、情報を共有していればフォローも容易に出来るので頼もしいとおっしゃっていました。

 

 

 

 

高め合い、そして支え合う姿勢から多くの事を学ぶ

一番の若手は、傭車会社から大久保建材 寝屋川工場に転職され、今年で3年目になる男性です。

運転手時代から寝枚生コンをご存知だったそうで、知人の紹介を経てご縁が繋がりました。

今は保守点検、配達をメインに、出荷や電話対応など、様々な業務に従事しています。

入社当初は運転とメンテナンスだけでしたが、「忙しいから手伝って」と事務所に引っ張られ、今のオールマイティー状態になったそうです。

運転も好きですが、工場内で体を動かしながら色々な仕事をする事にも面白みを感じ、日々たのしく業務に励んでいます。

 

寝枚生コンでは全員参加で朝礼と終礼が行われます。

朝礼では当日の現場の注意事項、待機場所、許可証などの確認を、終礼では明日の予定や日中に起こったトラブルなどの報告を全員で共有します。

全員で情報を共有することでお互いの業務がスムーズに、そして何かあった時のフォローも迅速に出来る、オールマイティーを実践する大久保建材 寝屋川工場のスタイルです。

 

 

 

大久保建材グループの新井会長は、20年以上日本赤十字社を通して国に寄付を続けておられます。その功績が認められ平成28年に紺綬褒章を賜りました。

いつまで出来るか分からないが、出来る限り継続していきたいとおっしゃっていました。

 

個々の従業員が自らの能力を高め、お互いを支え合い、成長していく寝枚生コンの姿勢は、継続的な寄付を続けてきた新井会長の「社会への奉仕の思い」が会社の体制へ、そして従業員の気持ちへと反映された結果であり、今後も継承されていくべきものだと感じました。

 

 

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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