神戸アイライト協会 活動報告

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 10.人の国の不平等をなくそう

特定非営利活動法人 神戸アイライト協会は、大阪広域生コンクリート協同組合が応援させて頂いている団体です。

神戸アイライト協会では、ロービジョン・視覚障害者の人達の地域における生活の質向上を目指し、相談、サポート活動、医療・福祉・教育・行政の人々との連携、地域福祉の充実をめざして日々活動されています。

https://eyelight.eek.jp/

今回は、昨年度にお渡しした寄付が、どのように活用されたのかをご報告頂きました。

 

神戸アイライト協会では、神戸市から委託を受けて市民を対象とした電話・来所・メールでの相談事業を実施しています。しかしながら、神戸市以外からの相談件数は年々増加傾向にあり、予算が出ない中、ギリギリの運営を続けています。
視覚のハンデで悩み、救いの手を求めている方には、自治体の垣根を越えた手厚い支援が必要だと考え、大阪広域からの寄付は、この相談事業の市外からの相談者への対応の充実に充てられました。

昨年度の市外からの相談件数は全体の3割を上回り、複雑な相談内容もあったそうで、実際に対応した相談事例を紹介頂きました。

 

1件目は、年々視力の低下が進み、生活のしづらさが増してきた方からの相談です。専門相談員、歩行訓練士、IT指導員で対応し、すこしでも楽に、自立した生活を送れるようゆっくり話を伺いながら丁寧にアドバイスをしていきました。ご自身の状態にあった用具や福祉サービスを利用、白杖での歩行訓練も実施し、状況が改善されたそうです。

 

2件目は産業医との連携事例です。
専門相談員、歩行訓練士、IT指導員で電話、来所、訪問による相談対応を実施し、働きながら受給可能な障害年金の申請や白杖を使用した歩行の提案、職場の産業医と職場スタッフの協力で実際に職場へ訪問し職場環境の整備につながる成果がありました。

相談をきっかけに、少しの工夫や福祉機器の導入、職場の理解や配慮によって、ご自身が感じる生活のしづらさは改善する事が出来ます。
現状を良くしていく第一のステップとしての相談事業を、今後も広く知って頂けるよう、啓発活動にも積極的に力を入れていきたいと報告を頂きました。

大阪広域組合員からの寄付が、視覚障害でお困りの方のお役に立てたことをうれしく思います。 

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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