北神戸コンクリート株式会社

自然と産業の調和を支える縁の下の力持ち

北神戸コンクリート株式会社

三木市吉川町米田336
TEL: 0794-72-1300

操業1980年
ミキサー 1500L × 1基
車両 11t × 1台、5t × 1台

 

山田錦とゴルフ場の聖地で育まれた北神戸コンクリート

北神戸コンクリートは、兵庫県の神戸市北区、西宮市北部、三田市、三木市までの広い範囲を占める北神ブロックに所属しています。

ゴルフ場の数が多いことで有名な三田市や三木市は「ゴルフ銀座」と呼ばれ、兵庫県は西日本一のゴルフ場数を有し、日本で最古のゴルフ場もあります。
ゴルフ場建設のラッシュ時には北神戸コンクリートでも生コンクリートの納入が重なり、多忙を極めたそうです。

 

また北神戸コンクリートがある吉川町は、「酒米の王様」として知られる山田錦の最上の生産地「特A地区」でもあります。
吉川町の山田錦は「村米制度」と言われる100年以上の歴史ある酒蔵との契約栽培システムで生産されています。
農家と酒蔵の需要と供給に対する信頼関係、そして行政(原種管理や産地の規制など)のバックアップがあり、他の稲と比べて格段に湾曲して倒れやすく、病気や害虫・風にも弱い手間がかかる山田錦の安定生産と品質向上につながっているそうです。

 

 

アットホームな職場で一流の技術と知識を

北神戸コンクリートの創立は昭和55年、創業以前は二次製品の製造をされていましたが、30年ほど前から生コンクリートの製造にシフトチャンジしました。

従業員は7名、少人数でファミリーのような心地よい空気を感じます。
昭和60年に普通、舗装のJISを取得、平成18年には単独の大臣認定も取得しています。

コンクリート技士の資格は1名、主任技士の資格は2名が保有しています。工場の技術性や専門性を一定に保つため、入社時には資格取得を推奨しているそうです。

今回お話を伺った古賀さんは、工場内で一番若手ですが、生コン業界12年目のベテランさんでもあります。
遠い記憶を辿って頂き、入社当時のことを思い出して頂きました(笑)
前職は製造業、転職も製造でと思っていたところ北神戸コンクリートの求人情報を発見したのがきっかけです。生コン業界に携わる前は3K「キツイ・汚い・危険」のイメージが強く、不安もあったそうですが、実際に働いて見ると、「ザ・肉体労働」とは違い、覚える事も多く、思った以上に理系の仕事だったことに驚いたそうです。

 

 

一筋縄ではいかない大いなる自然との戦い

工場周辺は自然が多く、先述した通り山田錦の特A地区でもあります。工場の周りも田畑に囲まれ、環境への配慮は欠かせません。
また、大小様々な規模の自然災害も多く、災害復旧や防災の為の工事が多いそうです。
昔は、ゴルフ場の堰堤(えんてい)工事がとても多かったと前川工場長。
現場は深い谷底まで延々と降りていかねばならず、往復には時間もかかりました。また40ミリの骨材現場試験もあり、とても大変だったそうです。


 

高速道路を支える特殊配合
苦労した配合は新名神高速道路と阪神高速北神戸線の独自配合です。
新名神高速道路は名神・東名高速道路の交通混雑の解消を目的に建設が進められています。
北神戸コンクリートは、川西ICから神戸JCTの区間の工事における生コンクリートの納入を請負いました。
収縮低減型の混和剤を使用し、1日約500㎥を出荷。
収縮低減型ということで添加量のコントロールに苦労したそうです。

阪神高速7号北神戸線は、第二神明道路伊川谷JCTから兵庫県西宮市中国自動車道西宮山口JCT)へ至るルートです
姫路・徳島方面から神戸市街へ向かう場合
に、3号神戸線渋滞を避ける迂回路としても多く利用されている、なくてはならない道路です。
北神戸線の工事では、舗装コンクリート配合と曲げの試験に苦労しました。
舗装コンクリートはスランプが固く重たいのでミキサー車からゆっくり出てくるのですが、現場の取りが早いため、スピードが求められる大変な作業でした。

と当時の状況をお話して下さいました。

 

豊かな自然に見守られ、時に牙をむくその驚異に防災や復旧工事で立ち向う、北神戸コンクリートには、山田錦を育む歴史豊かな吉川町の自然と調和しながら発展してきた企業の確かな技術力と誇りを感じました。

 

 

 

 

珍しい一枚岩の横長の滝 ー黒滝ー

前川工場長に案内してもらいました。

落差は4メートルと小さいながら横幅が30メートルもあるおもしろい滝です。

一枚岩から水がすだれ状に流れる様は、ミニチュアのナイアガラの様にも見えます。

この滝には、万八たぬきとお万きつねが化け比べをしたとの民話が伝わります。万八たぬきが、村人が田植えした水田を、自分の化け術でやったとお万きつねにうそをつきました。

うそを信じたお万きつねは負けたと思い、怒って水田を荒らし村人にこらしめられてしまいます。

万八たぬきはその後も滝つぼの岩の上で美しい娘になって糸車をまわしたり、小僧になって丸木橋を渡る人の手をひいたりして 村人から感謝されました・・・という話、この民話で出てくる滝が黒滝です。

 

黒滝の近くには無料の足湯のある道の駅や温泉施設、山田錦の館という商業施設も賑わっているそうです、お近くに来られた際は是非立ち寄って見て下さい。

© The ready- mixed concrete cooperative of Greater Osaka.
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