株式会社 関西宇部 吹田工場

業界のイメージを一新する環境にやさしくキレイな工場から社会貢献を



株式会社 関西宇部 吹田工場

所在地 大阪市東淀川区上新庄1-2-14

TEL 06-6327-1000

創 業 2007年4月

従業員数 8名

ミキサー 3300リットル×1基

車 輛 10トン×15台・8トン×1台・4トン×1台

 

 

騒音・粉塵を出さないプラント!近隣への配慮もCSRの一環

阪急「上新庄」駅と「淡路」駅の中間あたり。高架の線路沿いに、「UBE」の青いロゴがくっきり浮かぶコンクリート造りの建物が見えてきます。
ここが、株式会社 関西宇部 吹田工場(以下、同社)です。

周辺には同業他社の工場の他、住宅や商業施設も多く建ち並んでおり、大阪市中心部のベッドタウンとしての表情も見てとれます。

この地には高度経済成長期の1960年、大阪宇部コンクリート工業が創業し、大阪万博(日本万国博覧会)やニュータウン開発などの建設需要を受けて発展。その後、シンワ生コンへと引き継がれ、さらに2007年4月に同社が事業を継承しました。



広い敷地でひときわ目を引く4層のバッチャープラントは、旧プラントの老朽化にともない、2007年7月に竣工しました。窓のないシンプルなフォルムのビル内には、骨材ヤードやセメントサイロ、ミキサー、貯水槽などがコンパクトに収められており、ベルトコンベアもビルに沿うような垂直タイプになっています。

ビルコンポ式プラントと呼ばれるこのシステムでは、すべての工程がビル内で完結するため、騒音や粉塵を外部に漏らすことは、ほとんどありません。











 

取材時も操業中でしたが、稼働音は聞こえませんでした。

環境配慮が必須の内陸型としては理想的といえますが、建築コストが高く、業界内ではまだまだ希少です。



吉川工場長は

「生コン工場には騒音や粉塵がつきもの。大型車も頻繁に出入りするので、町中には不向きな業種といえます。だからこそ、近隣に迷惑をかけないために投資しました。騒音や粉塵を出さないこと。これは当社のCSRの一環と考えます」

と語ります。

 

 

資格取得サポートでプロ育成、各種団体との共同開発も積極的に

順調に業績を伸ばしている同社ですが、「これまで蓄積してきた技術や知識を、いかに次世代に継承するか」を考えているといいます。

同社は宇部興産株式会社の連結子会社のため、新人から役員までの各研修制度が充実していますが、それだけで意識の高いプロになれるわけではありません。

そこで力を入れているのが、日本コンクリート工学会(JCI)が認定するコンクリート技士、コンクリート主任技士、コンクリート診断士の各資格取得の支援です。

「寺小屋」と呼ばれる同社の講座には、自ら志願した若手や、上司から勧められた中堅たちが参加。

実務に役立つ材料や調合はもちろん、コンクリート構造についても深く学んでいます。

コンクリート技士の合格率は全国で30%弱ですが、同社ではほとんどの従業員がすでに取得。

合格率12%程度という主任技士の難関を突破した従業員は、診断士をめざしてさらに高度な習得に励んでいるところです。

また、次長の池田政和さんは、コンクリート技士のほかにも、品質管理、産廃管理、公害防止管理、危険物取扱、各種重機など、17もの資格を取得。工場の運営に力を発揮しています。池田次長は「今後は後進の育成に力を尽くしたい」と、自身の知識と技術の継承に意欲をみせています。





吉川工場長は、「資格は自信になるだけでなく、仕事に対する責任感につながり、技術開発への興味も生まれます」とも。

同社では慣例となった若手主体の宇部興産技術開発研究所への出向では、約2年間にわたって研究に没頭し、成果を業界に向け発表するチャンスもあり、スキル向上への高い意識を誘引しています。

また同社では以前から、日本建築学会をはじめとする業界団体や大学などとの研究や実験を、同社の試験室で行ってきました。

 

業界の多くが研究テーマとする経済的かつ、高強度、高流動、高耐久、低発熱、再利用は、製品開発を求める同社にとっても価値があり、今後も積極的に参画していきたいと考えています。

大手ゼネコンも工業副産物を活用した製品開発に力を入れており、最近では同社と共同で、砂の代替品として銅スラグを使ったコンクリートを製品化。

 

「ニーズに合致した環境配慮型の高性能コンクリートを作るのが目標です。産業廃棄物になってしまう残コンについても、アイデアを出して削減していきたい。それがものづくりのプロとして、社会に貢献することだと考えます」(吉川工場長)。

 

 

清掃の行き届いたキレイな工場はプロとしての誇りと自信の表れ

工場見学者の誰もが気づくのは、事務所棟やプラントを含め、工場内がすっきり整理・整頓されていることです。

同社、中村社長が肝いりで進める3S活動(整理・整頓・清掃)の実践を徹底している結果とのこと。

「私たちはキレイな生コン工場をめざしています。掃除をしても、明日になればまた汚れますが、汚れを貯めないことが大事。そのためには、その日の汚れをその日のうちに取り除いておかなければ」(吉川工場長)。


場内清掃を散水で簡単に済ませられるよう敷地内の側溝をV字型にするなど、工場内には毎日の清掃労力を軽減する工夫もみられます。3Sの継続のため、活動記録や評価表も作成。

キレイな生コン工場をキープする意識を従業員全員で共有しています。

訪問する人にとっても気持ちのいい工場は、生コン工場のイメージを変える良いきっかけになるかもしれません。


 

めざすべき指標として、吉川工場長は「企業の目的は社会貢献であるべき。

そのためにも、コンプライアンス遵守は当然ながら、品質保証、安定供給にも力を尽くしていきたい。

製品開発や廃棄物削減、安全対策等をしっかり継続するために、健全な財務体質を保持しなければなりませんし、人材育成も重要です」と言葉に力をこめました。

 

安全対策の実績として、3000日に迫る8年間の無災害記録が事務所に掲げられていたのも印象的です。


キレイな工場でイキイキと仕事をこなす工場長以下、従業員たちから、ものづくりのプロとしての誇りと自信を感じることができました。

© Osaka Kouiki Ready-mixed Concrete Cooperative Association.
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